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「青唐辛子」と「ししとう」は、一見、同じに見えますが、実は、「唐辛子」と「ししとう」は、異なる品種です。「青唐辛子」と「ししとう」の違いについて調べましたので徹底解説いたします!!
青唐辛子とししとうについて
青唐辛子の概要
唐辛子
青唐辛子(あおとうがらし)は、中南米が発祥地のナス科のトウガラシ属 (Capsicum) から取れる果実や、それを元にした辛味調味料をいいます。その中には、人々によって育てられた種類だけでなく、自然に生息する種も辛味料として用いられることがあります。
トウガラシ属には多くの種類があり、その中にはピーマンやししとう(獅子唐辛子)、パプリカといった辛さをほとんど感じない、あるいは全く感じない甘味種も存在します。
ししとうの概要
ししとう
ししとうの正式名称は、シシトウガラシ(獅子唐辛子)いい中南米が起源のナス科のトウガラシ属の甘味種、または、果実を指します。(ししとう、甘とうと呼ばれることもあります。)
シシトウガラシは、ピーマンと同じ種で、アメリカ大陸がヨーロッパ人によって発見された後、南米からヨーロッパへと伝わり、そこから全世界に広まりました。
青唐辛子とししとうの違いは?
写真はイメージです
ししとうは青唐辛子の一種
青唐辛子とししとうは、両方ともナス科のトウガラシ属に属します。言い換えれば、ししとうもトウガラシの一種です。
若いトウガラシは緑色で、熟すと赤色に変わります。(オレンジや黄色にの種類もあります。)青唐辛子という名称は若いトウガラシを指しており、特定の品種名を指すわけではありません。
熟した唐辛子
ししとうも、熟すと赤く変色するので、私たちがよく見かける緑色のししとうは、実は青唐辛子の一種と言えます。
唐辛子の種類の違い
多くの人々がトウガラシを辛いと感じるが、トウガラシには辛さのあるものと、辛さのないものがあります。
・辛くない種:ししとう、ピーマン、パプリカ、万願寺とうがらし など。
青唐辛子は具体的な品種を指すわけではありませんが、辛さのあるトウガラシを指すことが多いです。対照的に、ししとうは辛さが少ない甘トウガラシの種類に入ります。
稀に辛いししとうも存在しますが、その原因は水分の不足や栄養の不均衡など、外部の要因によるものと考えられています。
唐辛子の辛さ(スコヴィル値)
トウガラシの辛さを示す指標として「スコヴィル値」(SHU)というものがあります。
この値は、
”トガラシから抽出した成分を辛さが感じなくなるまで砂糖水で薄めたときの希釈倍率”
農林水産省「カプサイシンに関する詳細情報」に基づく
を示しています。
スコヴィル値の例を以下に示します。
・ししとう:0 SHU
・ピーマン:0 SHU
・タカノツメ:4万~5万 SHU
・ハバネロ:10万~30万 SHU
・ペッパーX:318万 SHU
青唐辛子とししとうの食べ方の違い
辛さの違いから、青唐辛子とししとうの料理方法や使い方は異なります。
青唐辛子の食べ方
辛い青唐辛子は、細かくして炒めたり、スープに加えたり、ゆずこしょうや青唐辛子をベースとした味噌などの調味料の材料としても利用されます。
ししとうの食べ方
辛くないししとうは、直接天ぷらにしたり、串に刺して焼いたり、煮物として調理して食べることが一般的です。
青唐辛子とししとうの違いまとめ
「青唐辛子」と「ししとう」の違いについて解説いたしました。
1.唐辛子とししとうについて
(1) 青唐辛子の概要
青唐辛子(あおとうがらし)は、中南米が発祥地のナス科のトウガラシ属から取れる果実や、それを元にした辛味調味料をいう。
(2) ししとうの概要
ししとうの正式名称は、シシトウガラシ(獅子唐辛子)いい中南米が起源のナス科のトウガラシ属の甘味種、または、果実を指す。
2.青唐辛子とししとうの違いは?
(1) ししとうは青唐辛子の一種
青唐辛子とししとうは、両方ともナス科のトウガラシ属に属します。言い換えれば、ししとうもトウガラシの一種。
(2) 唐辛子の種類の違い
・辛い種:タカノツメ、ハラペーニョ、ハバネロ、島とうがらし など。
・辛くない種:ししとう、ピーマン、パプリカ、万願寺とうがらし など。
(3) 唐辛子の辛さ(スコヴィル値)
唐辛子の辛さを示す指標として「スコヴィル値」がある。
・ししとう:0 SHU
・ピーマン:0 SHU
・タカノツメ:4万~5万 SHU
・ハバネロ:10万~30万 SHU
・ペッパーX:318万 SHU
(4) 青唐辛子とししとうの食べ方の違い
① 青唐辛子の食べ方:
細かくして炒めたり、スープに加えたり、ゆずこしょうや青唐辛子をベースとした味噌などの調味料の材料としても利用される。
② ししとうの食べ方:
直接天ぷらにしたり、串に刺して焼いたり、煮物として調理して食べることが一般的
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