「豚汁」と「けんちん汁」の違いは?具材や作り方も徹底解説!!

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写真はイメージです。

たくさんの具材が盛り込まれた「豚汁」「けんちん汁」の中で、あなたは、どちらがお好みですか?「豚汁」「けんちん汁」が、ただの異称で同一の料理だと勘違いされている方も少なくないかもしれませんね。しかし、実は異なる点がいくつかあります。「豚汁」と「けんちん汁」の違いについて調べましたので徹底解説いたします!!

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「豚汁」と「けんちん汁」の特徴について

ここでは、「豚汁」「けんちん汁」の特徴について解説します。

豚汁とは?

豚汁

「豚汁」という名の料理に馴染みのない日本人はほとんどおらず、その人気は広く認知されています。明治時代にその起源を持つとされるこの料理については、その発祥の詳細が定かでない部分がありますが、主な説としては次のようなものが存在します。

(1) 元々あった「けんちん汁」に肉が追加され、それが豚汁と称されるようになったという説。

(2) 北海道開拓の為に送られた屯田兵が好んで食べた「屯田兵の汁」が語源で、「屯汁」が訛ったという説。

(3) 薩摩地方で食べられていた豚を主体とした汁物が独自の料理として認識されるようになったという説。

地方によって「とんじる」とも「ぶたじる」とも呼ばれるこの料理は、その地域によって愛され方にも特色があるといえます。

けんちん汁とは異なる豚汁の特徴としては、具材に「豚肉を含んでいる」点と、「油を使わずに、味噌と他の具で煮込む」という点が挙げられます。

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けんちん汁とは?

けんちん汁

「けんちん汁」が生まれたのは、神奈川県鎌倉市です。禅の教えに根ざした精進料理の一環として誕生したと伝えられる「けんちん汁」は、岩手県栃木県埼玉県などで地元の伝統料理としても愛され続けています。

鎌倉時代南宋から来た禅僧蘭渓道隆が建長寺で開山した際、彼の弟子が誤って豆腐を落としてしまったことから生まれたという説が広く知られています。この出来事がきっかけで、形を崩した豆腐を野菜と共に煮込んだ汁物が、「けんちん汁」として伝わりました。

けんちん汁肉を使わず精進料理としての性格を持つことは、豚汁との主要な違いです。また、独特の調理法である、ごま油で具を炒めた後、醤油で味付けをするステップも、豚汁とは一線を画しています。

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「豚汁」と「けんちん汁」の違いについて

写真はイメージです。

ここでは、「豚汁」と「けんちん汁」の違いについて解説いたします。

「豚汁」と「けんちん汁」の違い:具材の違い

豚汁の具材

一般的な豚汁の具材としては、豚ばら肉とうふゴボウ大根人参こんにゃくシイタケ油揚げなどなどの具材を使用します。

けんちん汁の具材

一般的なけんちん汁の具材としては、大根人参ゴボウこんにゃく豆腐などの具材を使用します。豚汁とけんちん汁の決定的な違いは、けんちん汁は、豚肉を使わないということです。

「豚汁」と「けんちん汁」の違い:調理方法の違い

豚汁の調理方法

豚汁の調理方法は、油を使用せず他の具材と一緒に煮込み味噌で味付けします。

けんちん汁の調理方法

けんちん汁の調理方法は、具材をあらかじめごま油で炒め、その後に醤油で味付けをします。

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「豚汁」と「けんちん汁」の作り方

豚汁の作り方

豚汁の材料(2人分)

(1) 豚バラ肉 (切り落とし):80g
(2) 大根:50g
(3) にんじん:50g
(4) ごぼう:30g
(5) 水:400ml
(6) 顆粒和風だし:小さじ1
(7) みそ:大さじ1
(8) サラダ油:小さじ1
(9) 長ねぎ:5cm

豚汁の作り方

準備:大根とにんじんの皮は剥き、ごぼうの表面の皮はやさしく削ぎ落としてください。

(1) 長ねぎを縦方向に割いて中心を除き、長さに沿って細く切り込みを入れます。

(2) 大根とにんじんを一定の厚さ(約5mm)の半月形に、ごぼうは同じ幅で斜めにスライスします。

(3) 中温に予熱した鍋にスライスした豚肉を置き、色が変わるまで炒めます。

(4) 肉が焼けたサインを見たら、スライスした野菜、清水、和風ダシの粉末を投入し、火力を上げて加熱します。

(5) 沸騰に至ったら、炎を落とし、追加で7分程度、じっくり煮込みます。

(6) ごぼうが十分に柔らかくなったら、熱量を抑えて、味噌を溶かし込みます。その後、熱源から外します。

(7) 深めの器に移して、事前に準備したねぎの細切りをトッピングし、熱々のうちに提供します。

豚汁を作るポイント

(1) 味噌は熱に弱いため、加えた後には煮立たせないよう注意し、迅速に調理を終えることをお勧めします。なお、今回のレシピでは長ねぎを事前に水に晒していませんが、もし辛さが気になる方は、使用前に約5分間水に漬けておくと良いでしょう。

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けんちん汁の作り方

けんちん汁の材料(2人分)

(1) 里芋:80g
(2) 大根:50g
(3) にんじん:50g
(4) こんにゃく:30g
(5) 長ねぎ:10cm
(6) だし汁
① 水:500ml
② 昆布: (8×15cm)1枚
③ かつお節:10g
(7) [A]しょうゆ:大さじ1杯
(8) [A]料理酒:大さじ1杯
(9) [A]塩:ふたつまみ
(10) ごま油:大さじ1杯

けんちん汁の作り方

下記の手順に従って料理を作りましょう。

始めに、サトイモ、ダイコン、ニンジンの皮をむいて準備します。

(1) ネギは細かくスライスします。

(2) サトイモを食べやすい大きさに、ダイコンとニンジンは5ミリメートル厚さのいちょう切りにします。コンニャクも細長く切ります。

(3)  小さめの火で鍋に水と昆布を入れ、10分間ほど温めます。沸騰する直前に昆布を取り除きます。

(4) 沸騰したら鰹節を加え、鰹節が沈んだら火を止め、2分間そのままにします。

(5) ボウルにザルをセットし、キッチンペーパーを敷いて、その上で汁を漉します。

(6) 中火に熱した鍋にごま油を敷き、ステップ2で切った野菜を炒めます。これには約5分かかります。

(7) 漉した汁を鍋に加え、沸騰したら火を弱めてさらに10分間煮ます。

(8) サトイモが柔らかくなったら、調味料の(A)を加えて味を整え、火から外します。

(9)  完成した料理をお椀に盛り付け、ステップ1で切ったネギをトッピングして、出来上がりです。

けんちん汁を作るポイント

(1) 味付けはご自身の好みに合わせて加減してください。
(2) お気に入りの根菜や野菜を加えて、オリジナルのタッチを加えるのも良いでしょう。
(3) 風味を増すために、七味唐辛子やゆずこしょうを加えると、一層味わい深くなります。

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まとめ

「豚汁」と「けんちん汁」の違いについて解説いたしました。

1.「豚汁」と「けんちん汁」の特徴について

(1) 豚汁とは?

① 豚汁とは、豚肉と野菜を煮込み、味噌を使って味付けをつけた伝統的な日本の料理。

(2) けんちん汁とは?

① 大根やにんじんなどの野菜を油で炒めてから煮込み醤油で味付けをする料理。

2.「豚汁」と「けんちん汁」の違いについて

(1)「豚汁」と「けんちん汁」の違い:具材の違い
① 豚汁の具材:豚ばら肉、とうふ、ゴボウ、大根、人参、こんにゃく、シイタケ、油揚げ
② 豚汁の具材:大根、人参、ゴボウ、こんにゃく、豆腐など

豚汁とけんちん汁の決定的な違いは、けんちん汁は、豚肉を使わないということ。

(2)「豚汁」と「けんちん汁」の違い:調理方法の違い

① 豚汁の調理方法:油を使用せず、他の具材と一緒に煮込み、味噌で味付けする。
② けんちん汁の調理方法:具材をあらかじめごま油で炒め、その後に醤油で味付けする。

3.「豚汁」と「けんちん汁」の作り方

(1) 豚汁の作り方
「豚汁の作り方」を参照

(2) けんちん汁の作り方
「けんちん汁の作り方」を参照

 

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