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「ハム」と「ベーコン」は、一見、同じような食材に見えますが、使用する部位、作り方、カロリーなどが全く異なります。「ハム」と「ベーコン」の違いについて調べましたので、徹底解説いたします!!
ハムとベーコンの違いは?
ハムとベーコンの使用する部位の違い
ハムが使用する部位
ロースハム
ベーコンが使用する部位
ベーコン
ばら肉
ハムとベーコンの作り方の違い
ハムとベーコンでは、作り方に違いがあります。
ハムの作り方:塩漬け ⇒ ケーシング ⇒ くん煙 ⇒ ボイル
ベーコンの作り方:塩漬け ⇒ くん煙
ハムとベーコンとも最初の工程で、塩漬けするという点は同じですが、くん煙に進む前に、ハムは「ケーシング」という工程を経ています。
「ケーシング」とは、肉を特定の形に整えるために、糸や他の包装材(例えば牛の腸)でくるむことを指します。多くの人がハムに見られる糸での巻きつけを連想するかもしれませんが、この工程がハムの製造に含まれています。
それに対して、ベーコンの製造工程には、この「ケーシング」の工程は存在しません。
「くん煙」の過程に関して さらに、「くん煙」した後のハムは「ボイル」するという工程もあります。この「ボイル」により、菌の除去が行われ、食べられる状態となるとともに、質感や色が改善されます。
一方、ベーコンの製造には、この「ボイル」の工程はありません。
ハムとベーコンの味わいの違い
ハムとベーコンでは、味わいに違いがあります。
ハムは、製造の最終段階で「ボイル」を行うことで、不要な塩や脂を取り除き、まろやかな風味を持っています。さらに、ハムの柔らかくてジューシーな質感も魅力的です。
対照的に、ベーコンは適切な塩分とその特有の焼き香を持つ食品です。コシのある食感が特徴で、食べ進めることで、脂の甘さと肉の旨みが増してきます。
ハムとベーコンのカロリーの違い
・ロースハム(100gごとのカロリー):196kcal
・ベーコン (100gごとのカロリー):405kcal
100グラムのハムの量について具体的に理解していない方もいるかと思いますが、概ねハム10枚分が100gとなります。このデータから、ベーコンのカロリー量の多さが一目瞭然です。
ベーコンは主に豚のばら肉(脂と赤身が交互に並んでいる部位)から作られるため、カロリーが高めです。さらに、ハムとは異なり、ベーコンは炒めるのが一般的なので、油分も多く含むことになります。
ハムも低カロリー食品とは言い切れませんが、ベーコンに比べればより健康的な選択肢と言えます。「ダイエットにはハムが適している」とも言えますが、摂取量には気をつけるべきでしょう。また、ハムには糖分を燃焼助ける成分が含まれています。ただ、過度に摂取するとカロリーや塩分の取り過ぎに繋がるので、その点は留意が必要です。
ハムとベーコンの違いまとめ
「ハム」と「ベーコン」の違いについて解説いたしました。
1.ハムとベーコンの違いは?
(1) ハムとベーコンの使用する部位の違い
① ハム:豚のもも肉(ロース肉、肩肉もあり)
② ベーコン:豚のばら肉
(2) ハムとベーコンの作り方の違い
① ハムの作り方:塩漬け ⇒ ケーシング ⇒ くん煙 ⇒ ボイル
② ベーコンの作り方:塩漬け ⇒ くん煙
(3) ハムとベーコンの味わいの違い
① ハム:まろやかな風味
② ベーコン:コシのある食感、脂の甘さと肉の旨み
(4) ハムとベーコンのカロリーの違い
① ロースハム(100gごとのカロリー):196kcal
② ベーコン (100gごとのカロリー):405kcal
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