7月は、富士山の山開き、七夕、海の日、土用の丑の日など様々なイベント、行事、記念日、風物詩があります。しかし、「言葉は聞いたことがあるけど、どのような物なのかは知らない」という方も多いのではないでしょうか?7月のイベント、行事、記念日、風物詩について、意味や由来を徹底解説致します!!
- 7月のイベント1:三伏(6月下旬~8月初旬)
- 7月のイベント2:四万六千日(7月9日~7月10日)
- 7月のイベント3:富士山の山開き(7月1日、7月10日)
- 7月のイベント4:梅雨明け(7月)
- 7月のイベント5:七夕(7月7日)
- 7月のイベント6:藪入り(7月16日)
- 7月のイベント7:海の日(7月第3月曜日)
- 7月のイベント8:土用干し(7月19日~8月6日頃)
- 7月のイベント9:半夏生(年によって異なる)
- 7月のイベント10:土用の丑の日(年によって異なる)
- 7月のイベント11:お中元(地域によって異なる)
- 7月のイベント12:暑中見舞い(7月~8月上旬)
- 7月のイベント13:暑気払い(6月下旬~8月上中旬)
- 7月のイベントまとめ
7月のイベント1:三伏(6月下旬~8月初旬)
三伏(さんぷく)
三伏(さんぷく)は、中国の二十四節気に基づく暦の期間で、夏の最も暑い時期を示します。一般的に三伏は、6月下旬~8月初旬までの間に現れ、3つの連続する最も暑い日です。三伏は初伏(しょふく)、中伏(ちゅうふく)、末伏(まっぷく)の3つに分けられ、特に中伏が最も暑いとされます。これらの期間は、健康を保つための特別な食事や行動をするのに重要な役割を果たします。
7月のイベント2:四万六千日(7月9日~7月10日)
浅草のほおずき市
四万六千日(しまんろくせんにち)とは、東京都大東区の浅草寺の本尊である観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)の縁日のうち毎年7月9日と7月10日は、特に功徳が得られる功徳日とされています。元は、「千日参り」と言われており、この日にお参りすると1000日参詣したのと同じ功徳が得られるとされてきましたが、享保年間(1716~1736)頃から46000日参詣したのと同じ功徳が得られるとされ「四万六千日」と呼ぶようになりました。縁日には、浅草寺が雷よけの護符(ごふ)を配り、境内には、「ほうずき市」が出店します。
7月のイベント3:富士山の山開き(7月1日、7月10日)
夏の富士山
富士山の山開きは、山梨県側は、7月1日に、静岡県側は、7月10日に行われる伝統的なイベントで、登山シーズンの始まりを祝います。この日には、山岳信仰の一環として山頂の富士山本宮浅間大社で神事が行われます。登山者は安全な登山を祈願し、無事に山頂を目指します。また、この日を境に富士山への登山道が公式に開放され、数多くの登山者が富士山に挑戦する季節が始まります。富士山の山開きは日本の夏の風物詩ともなっています。
7月のイベント4:梅雨明け(7月)
梅雨明け(つゆあけ)
梅雨明け(つゆあけ)は、日本の気候に特有の現象で、一年の中で湿度が高く雨が多い梅雨の期間が終わり、夏の高温な晴天に移行する時期を指します。梅雨明けの時期は地域によって異なり、一般的には7月中旬から8月初旬です。梅雨明けは気象庁によって宣言され、それに続く天候は高温となり、日本の夏が本格的に始まります。また、梅雨明けとともに農作物の成長や夏祭りの季節も到来します。
7月のイベント5:七夕(7月7日)
七夕(たなばた)
七夕(たなばた)は、日本の伝統的な祭りで、毎年7月7日に開催されます。この祭りは中国の伝説「牛郎織女(ぎゅうろうしょくじょ)」に由来し、天の川を隔てた恋人たちが一年に一度だけ再会できる日を祝います。人々は願い事を書いた短冊を竹に吊るし、その願いが天に届くことを願います。七夕はロマンチックな祭りであり、愛と願望を祝う特別な日です。
7月のイベント6:藪入り(7月16日)
藪入り(やぶいり)
藪入り(やぶいり)とは、奉公人が旧暦の1月16日と7月16日にに暇を許されて田舎に帰ることを言います。藪入りがこのニ日になったのは、旧暦の1月15日(小正月)と7月15日(盆)は、それぞれ重要な祭日であり、嫁入り先や、奉公先での行事を済ませてから実家での行事に参加できるようにと言われています。
7月のイベント7:海の日(7月第3月曜日)
海の日(うみのひ)
海の日(うみのひ)は日本の国民の祝日で、毎年7月の第3月曜日に設定されています。この日は海への感謝と、海洋国家としての日本の繁栄を祝うことを目的としています。また、海の安全を願う意味も込められています。この祝日は1995年に制定され、最初は7月20日でしたが、2003年からは「ハッピーマンデー制度」の導入により、第3月曜日に移動しました。休日には海岸での清掃活動や海への感謝を表す様々なイベントが開催されます。
7月のイベント8:土用干し(7月19日~8月6日頃)
土用干し(どようぼし)
土用干し(どようぼし)は日本の伝統的な保存食法で、特に夏の土用の期間に魚や野菜を干すことを指します。これは夏場の高温と強い日差しを利用して食物を自然に乾燥させ、長期保存可能にする方法です。魚は塩漬けにしてから干し、野菜はそのまままたは塩もみしてから干します。土用干しによって保存された食物は栄養価が高く、風味も増すため、料理の際には多様なアレンジが可能です。なお、この習慣は保存食の必要性とともに日本の季節感を感じさせます。
7月のイベント9:半夏生(年によって異なる)
半夏生(はんげしょう)
半夏生(はんげしょう)は旧暦6月初旬から7月初旬(現在の7月中旬から8月上旬)にかけての期間を指します。また、半夏生は半夏(はんげ)という植物の名前でもあり、この時期に白い花を咲かせることからその名がつきました。古来からの日本の季節感を表す言葉の一つで、この期間は早夏から真夏へと移り変わることを示しています。半夏生の期間は暑さが本格化し、夏の風物詩が各地で開催され、生活も夏モードに切り替わる時期です。一部の地域では半夏生の時期にタコを食べる習慣があります。
7月のイベント10:土用の丑の日(年によって異なる)
土用の丑の日(どようのうしのひ)
土用の丑の日(どようのうしのひ)は、日本の夏の土用にあたる期間のうち、特に丑の日(干支の丑がつく日)を指します。この日にはウナギを食べる習慣があり、夏バテ対策や体力の回復を目的としています。ウナギは高い栄養価を持ち、特にビタミンAやEが豊富で、夏の疲れや体力消耗を補うのに適しています。この風習は江戸時代から始まり、現在も広く行われています。なお、土用の丑の日は年により日付が異なりますが、一般的には7月下旬から8月初旬に設定されます。
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7月のイベント11:お中元(地域によって異なる)
お中元(おちゅうげん)
お中元(おちゅうげん)は日本の伝統的な行事で、年間の中盤にあたる7月に行われます。これは、恩義を感じている人々や親戚、友人に対する感謝の気持ちを示すための贈り物を送る慣習です。お中元は主に食品や生活用品が選ばれ、受け取った側は感謝の意を示す挨拶状を送り返すことが一般的です。また、この習慣は四季の変わり目に行われる他の贈り物の行事とともに、人々のつながりを深める役割を果たしています。地域や家庭によって送る時期や品物は異なることもあります。
7月のイベント12:暑中見舞い(7月~8月上旬)
暑中見舞い(しょちゅうみまい)
暑中見舞い(しょちゅうみまい)は、日本の夏の風物詩の一つで、真夏の暑さを乗り切ることを祈り、また相手の健康状態を気遣うために行われる行事です。これは、手紙やカードを通じて行われ、7月中旬から8月上旬の「暑中」の期間に送られます。メッセージは、炎天下の夏を耐え忍んでいる人々への激励や、親しい人々への気遣いを表現します。また、それに続く8月下旬から9月上旬の「残暑」の期間には、同様の目的で「残暑見舞い」が送られます。これらの行事は、季節感を感じつつ人々の絆を深める重要な役割を果たしています。
7月のイベント13:暑気払い(6月下旬~8月上中旬)
暑気払い(しょきばらい)
暑気払い(しょきばらい)は、日本の伝統的な風習で、夏季の暑さを避けて健康を保つため、また一息ついてリラックスするための行事です。通常は梅雨が明けてから夏本番になる前、あるいは夏の盛りに行われます。職場や地域社会などのグループが集まって行うことが一般的で、ビールや焼肉、冷たい麺料理などの食事を共有します。また、一部では風鈴を吊るして風の音で涼を取るなど、夏の季節感を楽しむ習慣もあります。暑気払いは、コミュニケーションを深め、夏の暑さを共有して乗り越える重要な機会となります。
7月のイベントまとめ
以下の7月のイベントについて紹介いたしました。
(1) 三伏(さんぷく)6月下旬~8月初旬
(2) 四万六千日(よんまんろくせんにち)6月下旬~8月初旬
(3) 富士山の山開き(ふじさんのやまびらき)7月1日、7月10日
(4) 梅雨明け(つゆあけ)7月
(5) 七夕(たなばた)7月7日
(6) 藪入り(やぶいり)7月16日
(7) 海の日(うみのひ)7月第3月曜日
(8) 土用干し(どようぼし)7月19日~8月6日頃
(9) 半夏生(はんげしょう)年によって異なる
(10) 土用の丑の日(どようのうしのひ)年によって異なる
(11) お中元(おちゅうげん)地域によって異なる
(12) 暑中見舞い(しょちゅうみまえ)7月~8月上旬
(13) 暑気払い(しょきばらい)6月下旬~8月上中旬
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