12月は、赤い羽根共同募金、クリスマス、大晦日など様々な行事、イベント、記念日、風物詩があります。しかし、「言葉は聞いたことがあるけど、どのような物なのかは知らない」という方も非常に多いです。この記事では、12月のイベント、行事、記念日について、意味や由来を徹底解説致します!!
12月のイベント1:赤い羽根共同募金(9月1日~3月31日)
赤い羽根共同募金(あかいはねきょうどうぼきん)
赤い羽根共同募金(あかいはねきょうどうぼきん)は、日本の地域社会の課題解決を目指す慈善活動です。1947年に設立され、毎年秋になると「赤い羽根キャンペーン」として募金活動を展開します。社会福祉を推進する事業や、子どもたちの教育支援、高齢者や障害者への支援、災害時の救援活動など、広範な活動を行っています。共同募金運動の期間は10月1日から翌年3月31日までの6か月間で、全国一斉に行われます。
12月のイベント2:お歳暮(地域によって異なる)
お歳暮(おせいぼ)は、日本の伝統的な習慣で、年末に一年間の感謝の意を込めて、親しい人々や取引先に贈る品物のことを指します。お歳暮の習慣は、かつては冬の食料を供給する目的も含まれていましたが、現代では主に礼儀としての側面が強くなっています。
一般的なお歳暮の品としては、日常使いの食品や日用品、アルコール類、ギフトセットなどがあります。お歳暮は、贈る相手の好みや生活状況を考慮して選ぶことが一般的です。
贈り物としてのお歳暮は、一年間の感謝の気持ちを伝える重要な機会となっており、特にビジネスの世界では、関係の維持や深化のためのツールとしても利用されています。
お歳暮の時期は、12月上旬~中旬にかけてが一般的で、贈る前には事前に挨拶の電話やハガキを送ることも多いです。
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12月のイベント3:針供養(12月8日)
針供養(はりくよう)は、日本の伝統的な行事の一つで、使い古した針を感謝の意を込めて供養するものです。特に、仕立てや刺繍などの針仕事を行う人々にとっては、日々の作業で欠かせない道具である針への感謝と尊重を示す重要な儀式となっています。
針供養の主な方法は、豆腐やこんにゃくに使い古した針を刺して、それを神社や寺にて供養する形で行われます。この際、豆腐やこんにゃくは針の魂を和らげるためのものとされています。
針供養は、針が縫物をする際に生地を傷つけることなく滑らかに通るよう祈願する意味合いも持っています。また、使い古した道具への感謝の気持ちを忘れないという、ものを大切にする日本の文化や精神を表しています。
多くの地域では、毎年特定の日に針供養の儀式が行われ、多くの人々が参加しています。
12月のイベント4:成道会(12月8日)
成道会(じょうどうえ)は、浄土宗や真宗などの仏教の宗派で行われる行事の一つで、釈迦如来が悟りを開いて仏果を得たこと、すなわち成道(悟りを開くこと)を祝うものです。
伝統的には、12月8日に行われるのが一般的です。この日は、釈迦が菩提樹の下で深い瞑想を行い、真理を悟ったとされる日と伝えられています。
成道会では、仏教徒は釈迦の悟りの偉業を讃え、自らも仏の教えを受け入れて生きることの大切さを再認識します。寺院では読経や法話、懺悔の儀式などが行われることが多いです。
この行事は、仏教が伝える「悟り」の大切さや、生きとし生けるものの救済を願う心を育む機会となっており、多くの仏教徒にとって大切な日となっています。
12月のイベント5:正月事始め(12月13日)
正月事始め(しょうがつことはじめ)
正月事始め(しょうがつことはじめ)は、正月の準備に取り掛かる日とされており、「煤払い」や「松迎え」などを行います。もともとは、12月中旬頃から正月の準備をはじめていましたが、12月13日は婚礼以外は万事に大吉とされる「鬼宿日」にあたることから年神様を迎える準備を始めるのにふさわしい日とされ、「正月事始め」として定着していきました。現在でもお寺や寺院で、「煤払い」が行われていますが、一般の家庭では、大掃除へ変化し習慣として残っていますが、「松迎え」は、現在では、ほとんど行われていません。
12月のイベント6:大掃除(12月中旬~下旬)
大掃除(おおそうじ)
大掃除(おおそうじ)は、年末に行われる日本の伝統的な行事の一つで、もともとは、「煤払い」というお正月を迎えるための準備でした。新しい年を迎える前に家をきれいにすることを目的としています。これは、一年の積み重なった汚れや不浄を払い、新年を清潔な状態で迎えるための儀式的な意味合いも持っています。
大掃除では、普段手を付けない場所や隅々まで掃除を行い、窓を磨いたり、布団を干したり、換気扇やエアコンのフィルターを清掠するなど、徹底的に家の中を清潔にします。
この習慣は、新年を迎える準備としての心構えの一環として、また家族全員で協力し合って家をきれいにすることで、家族の絆を深める機会ともなっています。
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12月のイベント7:歳の市(12月下旬)
歳の市(としのいち)
歳の市(としのいち)は、日本の年末に開かれる市のことを指し、新年を迎える準備として各種の商品や縁起物を購入するための市場が設けられます。この市は、新年に必要な品々や、新年を良いものにするための縁起物を手に入れる場としての役割を果たしています。
多くの場所で開催される歳の市では、かざり物、飾り餅、しめ縄、縁起の良い食材など、新年を彩る多種多様な商品が販売されます。また、子供たちには、年の瀬を楽しむ玩具や菓子も多く取り扱われています。
歳の市は、年末の風物詩として多くの地域で親しまれており、家族や友人と共に出かけることで、新しい年を迎える前の楽しい時間を過ごす機会となっています。この伝統的な市場は、新年を迎える喜びや期待を感じさせてくれるものです。
12月のイベント8:冬至(12月22日頃)
冬至(とうじ)
冬至(とうじ)とは、1年の中で昼が最も短く、夜が最も長い日を指します。これは太陽の高さが最も低い日であり、太陽が地平線に近い位置を通過します。冬至は天文学的な現象として、北半球では12月21日前後に、南半球では6月21日前後にやってきます。
この日を境に、昼の時間が少しずつ長くなり始めます。多くの文化では、冬至を太陽の再生や新しい始まりを祝う特別な日としています。日本では、冬至にはかぼちゃを食べたり、柚子湯に入ったりする風習があり、これは邪気を払い、身体を健康に保つための習慣とされています。
12月のイベント9:上皇陛下のお誕生日(12月23日)
画像はイメージです
上皇陛下、すなわち明仁さまは、1933年12月23日に生まれました。彼は、昭和天皇(裕仁)の長男として東京都で生まれ、1989年から2019年まで日本の天皇として即位しました。明仁さまの在位中は、平成という時代を迎え、彼は「平成の天皇」として知られています。
天皇としての彼の時代は、戦後の和平と調和の象徴として、国内外での公務や慈善活動、災害時の被災地訪問などを通じて、国民と深い絆を築きました。2019年4月30日に退位し、上皇となりました。明仁さまのお誕生日である12月23日は、現時点では、祝日にするという話はありません。しかし、上皇陛下のお誕生日にはかわりありませんので、お祝いの気持ちでいたいですね。
12月のイベント10:クリスマス(12月25日)
クリスマス
クリスマスは、キリスト教徒がイエス・キリストの誕生を祝うための宗教的な祭りです。この祭りは、毎年12月25日に行われます。しかし、現代の多くの地域や文化において、クリスマスは宗教的な背景を超えて家族や友人と過ごす特別な時期となっています。伝統的なシンボルや行事には、クリスマスツリーの飾り付け、プレゼントの交換、キャロルの歌唱などがあります。
また、サンタクロースというキャラクターもこの時期の象徴として多くの国々で親しまれています。彼は、良い子の家を訪れてプレゼントを配るとされています。クリスマスは、家族や愛する人との絆を深め、感謝と愛を分かち合う機会として多くの人々にとって大切な祭りとなっています。
12月のイベント11:大晦日(12月31日)
大晦日(おおみそか)
大晦日(おおみそか)は、1年の最後の日を指し、多くの国や文化で12月31日として知られています。この日は、古くから年の終わりを迎える儀式や祭りが行われ、新しい年を迎える準備の日として特別な意味を持っています。日本において、大晦日は年越しの麺を食べる風習があり、これは長寿や健康を願う意味が込められています。
また、寺院では除夜の鐘をつく行事が行われ、年の終わりを迎える静かな時を感じさせます。多くの家庭では、大掃除をして家をきれいにし、新しい年を迎える準備をします。また、一年の感謝を込めて年賀状を送る習慣もあります。大晦日は、反省と感謝の時として、また新しい年の期待と希望を抱きつつ過ごす特別な日です。
まとめ
(1) 12月のイベント1:赤い羽根共同募金(9月1日~3月31日)
(2) 12月のイベント2:お歳暮(地域によって異なる)
(3) 12月のイベント3:針供養(12月8日)
(4) 12月のイベント4:成道会(12月8日)
(5) 12月のイベント5:正月事始め(12月13日)
(6) 12月のイベント6:大掃除(12月中旬~下旬)
(7) 12月のイベント7:歳の市(12月下旬)
(8) 12月のイベント8:冬至(12月22日頃)
(9) 12月のイベント9:上皇陛下のお誕生日(12月23日)
(10) 12月のイベント10:クリスマス(12月25日)
(11) 12月のイベント11:大晦日(12月31日)
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