写真はイメージです。
ジェラートと言われて、どのようなアイスを思い浮かべますか?
「キンキンに冷えたフレッシュなアイス」
「豪快にのせられた姿の印象」
たくさんの人がこれらの印象を持っているかもしれませんが、その具体的な特徴を述べられる人は少ないと思います。
ジェラートとアイスクリームの違いについて調べましたので、徹底解説いたします!!
ジェラートは、どのようなアイスなのか?
写真はイメージです。
ジェラートとは、具体的に、どのようなアイスなのでしょう?
イメージとしては、ちょっと洗練されたアイスの印象を受けるかもしれませんね。ジェラートの起源や特徴について、解説いたします。
ジェラートの起源について
ジェラートは、イタリアが発祥のデザートです。
ジェラートの歴史に目を向けると、驚くことに最古の記録は旧約聖書にも記載されているのです!
イタリアを発祥とするこのデザートは、「冷やした」という意味が名前に含まれており、イタリア全土にはジェラートの店が実に4万軒を超えていると言われています。
時代が進むにつれて、材料の選び方や作り方、そして職人の技が進化し、今日のさらに洗練されたジェラートが生まれてきました。
ジェラートの特徴について
ジェラート作りには、厳選された生の材料が欠かせません。
フルーツや果汁、ミルク、砂糖、卵の白身などをよく混ぜて冷やして作られるので、一種のシャーベットにも似ています。
地域で取れるフルーツなどを使用したオリジナルジェラートは、その食材の深い味わいと独特の濃厚さを楽しむことができる逸品となっています。
ジェラートとアイスクリームの4つの違い
写真はイメージです。
市販されているアイスクリームの取り扱いを見ると、多種多様なアイスクリームが並んでいますね。
滑らかなアイス、パリパリの食感のアイス、さわやかなアイスなど、種類や風味が豊富に展開され、アイスのバリエーションは増えてきています。
さて、ジェラートとアイスクリームの違いは何でしょうか?
実は、ジェラートとアイスクリームには、以下の4つの違いがあります。
ジェラートとアイスクリームの違い1:乳脂肪分の違い
ジェラートとアイスクリームの違いの1つめは、乳脂肪分の違いです。
アイスクリームには4つの主要な分類があり(アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓)、これは乳固形分の比率などで法令で規定されています。
アイスクリームは、乳脂肪分が8%以上含まれるのに対して、ジェラートは、乳脂肪分が4~8%のものをいい、アイスミルクに分類されています。
乳脂肪分の少ないジェラートは、重たくなく爽やかな風味が魅力で、低い乳脂肪分はカロリーも少なく、健康志向の方々に人気のアイスデザートとして知られています。
ジェラートとアイスクリームの違い2:植物油脂を使わない
ジェラートとアイスクリームの違いの2つめは、植物油脂を使わないことです。
アイスクリームは、牛乳やクリームなどの乳脂肪分を使用して作られていますが、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓などでは、乳脂肪分を使用することは、認められていません。
そのため、これらの代替として、ココナッツオイル、パームオイル、カノーラ油などの植物由来の油脂を使用してアイスクリームのような風味を再現しているのです。
しかし、新鮮な食材を使い手作りされるジェラートは、そういった植物油脂を一切使用せずに製造されています。
ジェラートとアイスクリームの違い3:空気の量の違い
ジェラートとアイスクリームの違いの3つめは、空気の量の違いです。
ジェラートとアイスクリームでは、空気の量が異なるため、食感に違いが出ます。アイスクリームがもちもちとした感じになるのは、60~100%の空気が混ざっているからです。一方、ジェラートは、通常、空気含有量が35%以下と定義されています。
ちなみに、一度溶けたアイスを再び冷凍すると、滑らかさを失い硬くなってしまうことがあります。これは、アイス内の空気が逃げてしまうためです。
ジェラートとアイスクリームの違い4:食べる温度の違い
ジェラートとアイスクリームの違いの4つめは、食べる温度の違いです。
アイスクリームをショーケースの温度は、通常、マイナス18℃以下に保たれています。
一方、ソフトクリームは、すぐに食べることを前提としているため、製造時の温度はマイナス4~6℃に設定されています。
ジェラートに関しては、その両者の間、すなわちマイナス12~15℃の範囲で保たれ、その結果、滑らかな状態が維持されています。
ジェラートとシャーベットの違いは?
写真はイメージです。
ジェラートはシャーベットと似ていますが、主な差異は乳脂肪分の量にあります。
シャーベットは乳固形分が3.0%未満で、氷菓として区分されています。
フルーツジュースに砂糖を加えて凍らせたものや、果物のピューレベースのものが主流です。しかし、牛乳を多く含むシャーベットは、「ラクトアイス」としてのカテゴリーになることもあるのです。
まとめ
ジェラートとアイスクリームの違いについて解説いたしました。
1.ジェラートは、どのようなアイスなのか?
(1) ジェラートの起源について
① ジェラートは、イタリアが発祥のデザートである。
(2) ジェラートの特徴について
① ジェラート作りには、厳選された新鮮な材料が欠かせない。
2.ジェラートとアイスクリームの4つの違い
(1) 乳脂肪分の違い
① アイスクリーム:乳脂肪分8%以上
② ジェラートは、乳脂肪分が4~8%
(2) 植物油脂を使わない
① ジェラートは、植物油脂を一切使用せずに製造している。
(3) 空気の量の違い
① アイスクリーム:空気含有量は60~100%
② ジェラート:空気含有量は35%以下
(4) 食べる温度の違い
① アイスクリーム:マイナス4~6℃
② ジェラート:マイナス12~15℃
3.ジェラートとシャーベットの違いは?
① シャーベット:乳固形分3.0%未満
② ジェラート:乳脂肪分が4~8%
コメント