マドレーヌとフィナンシェの違いは?語源、由来、作り方を徹底解説!!

スポンサーリンク

マドレーヌ

フランス発のスイーツ「マドレーヌ」「フィナンシェ」は、ほとんどのパティスリーで見かけるお菓子です。今では、コンビニエンスストアでも購入可能となっているお菓子です。しかしながら、マドレーヌとフィナンシェとの具体的な違いについて明確に知っている方は案外少ないかもしれません。マドレーヌとフィナンシェとの違い語源由来作り方について調べましたので、徹底解説いたします!!

スポンサーリンク

マドレーヌとフィナンシェとの違いは?

フィナンシェ

マドレーヌフィナンシェは、両者ともフランスで生まれた伝統的なデザートです。その独特の甘さや香り、そして優しい味わいは、パティスリーでの人気の秘密となっています。もちろん、これらは完全に異なるお菓子です。マドレーヌとフィナンシェの誕生した背景名前の由来材料の違いについて詳しく解説していきます。

マドレーヌとフィナンシェの語源の由来

マドレーヌの名前の由来について

マドレーヌは、フランスのロレーヌ地域、特にコメルシーの町が起源とされています。このお菓子の名前「マドレーヌ」は、フランスの女性名に基づいているのですが、実際に名前がつけられた理由については、いくつかの異なる話が伝えられています。

一つの話によれば、コメルシーに訪れていた食好きのポーランド王のために、突如として主の菓子職人が不在となりました。その場にいた召使いの若い女性「マドレーヌ」が、祖先から受け継いだレシピでお菓子を作成しました。これが大ヒットとなり、王はこのお菓子を称えて「マドレーヌ」と名付けたと言われています。

別の話によれば、コメルシーの腕のいい女性シェフ「マドレーヌ・ポミエ」開発したお菓子が、ポーランド王の舌を捉え、彼女の名前を冠して「マドレーヌ」と命名されたとも。さらに、シェフのアヴィスが作った特別な形の焼き菓子に、彼の愛人である「マドレーヌ」の名前をつけたという話もあります。

フィナンシェの名前の由来について

フィナンシェのルーツは、17世紀フランス北部の教会で誕生したと伝えられています。特定の「聖母訪問教会」での修道女たちが最初に作ったこのお菓子は、初め「ヴィジタンディン」、つまり「聖母訪問教会」という名前で呼ばれていたとされています。

さらに、1890年に出版された「フランスの菓子レシピ集」によれば、現代のフィナンシェのデザインを創り出したのは、パリの金融地区に店を構えていた菓子製造者ラヌだと言われています。「フィナンシェ」という名前は、フランス語で「金融専門家」「経済専門家」を意味します。この名前が付けられた背景には、ラヌが金融のプロフェッショナルたち(=フィナンシェ)が服を汚さず、効率的に食べることができる形を追求した結果、現在のフィナンシェの形になったという話があります。

スポンサードリンク

マドレーヌとフィナンシェの形の違いについて

マドレーヌの形について

マドレーヌの代名詞ともいえる「貝殻」の形が特徴的です。このデザインは、伝統的に「ホタテ」を連想させる広がった形が一般的です。

実は、ホタテはキリスト教の歴史の中で特別な意味を持っており、巡礼の象徴として尊重されてきました。キリスト教の主要な聖地の一つ、スペインのサンティアゴに足を運んだ巡礼者たちは、ホタテの貝殻を持ち帰ることで旅の完了を示していたとされます。加えて、聖ヤコブの象徴や巡礼の道筋の目印としても、ホタテの貝殻が使用されていました。これが、マドレーヌの形がホタテを思わせるデザインとなった背景です。

一方、日本においては、菊の形で作られたり、フラットなカップに入れて焼かれるバージョンも見られますが、これは「パンドジェーヌ」という別の焼き菓子が日本に紹介された際に、マドレーヌとの識別が難しくなった結果と考えられます。

フィナンシェの形について

フィナンシェの特徴はその独特な平坦な台形の形状です。前にも述べた通り、フィナンシェフランスの金融界と密接な関係があり、その形と美しい黄金色は、金融関係者にとって幸運を呼ぶ「金塊」を思わせます。このデザインは、多忙な金融の専門家が手軽に持ち歩きやすく、一手間で食べられるように作られたとも伝えられています。事実、ビジネスマンがスーツのポケットにフィナンシェを忍ばせていたという興味深い話も伝えられています。

スポンサードリンク

マドレーヌとフィナンシェの材料の違いについて

マドレーヌの材料について

マドレーヌは、全卵をベースに、砂糖薄力粉ベーキングパウダーを加えてふんわりと焼き上げるのが特徴です。フィナンシェによく使われるアーモンドパウダーは、マドレーヌのレシピであまり一般的ではなく、仮に使われる場合でも、全体の材料に占める量は少なめです。さらに、バニラエッセンスはちみつ、またはレモンの皮の摩り下ろしを加えることで、深みや独特の味わいを加えるバリエーションもたくさんあります。

フィナンシェの材料について

フィナンシェの作成には卵の白身だけを取り入れ、砂糖薄力粉バターといった基本的な成分に、アーモンドプードル(アーモンドパウダー)を豊富に混ぜ込みます。さらに、バターを加熱して焦がしの風味を出した後、それを混ぜるのが、このお菓子の独特なポイントとなっています。

マドレーヌとフィナンシェの味や食感の違いについて

マドレーヌの味や食感について

マドレーヌは、ベーキングパウダーによって空気が含まれ膨らむことで、柔らかく軽い口当たりが楽しめます。卵とバターからくるまろやかな香りが一口に広がるのが特徴です。軽やかな食感を好む人や、卵をベースとした甘みのあるお菓子を求める人には最適です。そのマイルドさから、子供から高齢者まで幅広い層に人気です。

フィナンシェの味や食感について

フィナンシェは、豊富に使われるアーモンドプードルがもたらす香ばしい香りと、焦げたバター濃厚な風味が印象的です。アーモンドの油とバターの組み合わせで、外側はカリッと、内部は柔らかくしっとりとした質感を楽しめます。フィナンシェは、濃厚な食感やアーモンドの特有の風味を求める人にピッタリです。焦げたバターの風味が全体のバランスを整えるため、食べるのが容易で、多くの男性も気に入るはずです。

スポンサードリンク

マドレーヌとフィナンシェの作り方について

マドレーヌとフィナンシェの作り方について以下に解説いたします。

マドレーヌの作り方

マドレーヌの材料について

(1) 卵:1個
(2) 砂糖:40g
(3) [A] 薄力粉45g
(4) [A] アーモンドプードル20g
(5) [A] ベーキングパウダー2g
(6) 無塩バター50g
(7) バニラオイル3滴
(8) 無塩バター適量
(9) 強力粉

マドレーヌの作り方について

(1) [A]を組み合わせてふるい分けます。バターは先に溶かしておきましょう。

(2) ボウルに卵を入れ、砂糖を追加し、よくかき混ぜます。

(3) [A]を取り入れ、サッと混ぜます。次に、溶けたバターとバニラオイルで風味をつけながらよく混ぜます。

(4) 型にバターを塗り、上から強力粉を振りかけます。その後、生地を注ぎ入れ、180度で暖められたオーブンで15分間焼けば出来上がります。

マドレーヌの作り方のポイント

柔らかくなめらかな食感を得るため、粉を加えたら、速やかに軽く混ぜ合わせることが大切です。 レモンの皮のすりおろしを足しても風味が良くなります。使用する場合は、砂糖と同時に混ぜ込んでください。

スポンサードリンク

フィナンシェの作り方

フィナンシェの材料について

(1) 粉類
① 薄力粉:40g
② アーモンドプードル:40g
③ ベーキングパウダー:2g
(2) 無塩バター:90g
(3) 卵(白身) Mサイズ:計90g(3個分)
(4) グラニュー糖:70g
(5) はちみつ:20g
(6) 型に塗る用
① 無塩バター:適量
② 薄力粉:適量

フィナンシェの作り方について

準備:オーブンを180℃で暖めておきます。

(1) 型にバターを塗布し、上から薄力粉を振りかけ、一時的に冷蔵庫で冷やします。

(2) 中火にした鍋にバターを入れて溶かします。完全に溶けたら、耐熱のゴムベラでかき混ぜつつ、キャラメル色になるまで熱します。その後、火を止めて少し冷まします。

(3) 卵白、砂糖、そしてはちみつをボウルに加え、泡を立てないように混ぜます。

(4) 必要な粉類を振るって加え、なめらかになるまでよく混ぜます。

(5) (2)のバターを混ぜ入れ、均一になるまで混ぜます。

(6) (1) の型に5の生地を流し入れ、既に暖めておいた180℃のオーブンで15分程度、膨らむまで焼きます。冷めたら型から取り出し、出来上がりです。

フィナンシェの作り方ポイント

(1) オーブンは焼く前にしっかりと予熱しましょう。

(2) 予熱機能が付いていないオーブンの場合、設定温度にして10分程度加熱後に焼き始めてください。

(3) 使用するオーブンのタイプや経過年数などによって、実際の温度が異なることがあるので、焼き時間は参考程度に考え、適宜調整が必要です。

(4) 焼き色が濃くなりすぎる場合、アルミフォイルを上から被せてください。

(5) このレシピにははちみつが含まれています。1歳以下の小さなお子様が食べることは避けてください。はちみつの代わりに砂糖も使用できますが、種類による甘みの違いに注意して、お好みに合わせて加減してください。はちみつを加えることで、香りが良くなり焼き上がりも美しくなります。

(6) 焦がしバターの成分をこのまま使うことを推奨しますが、お好みでこすこともできます。 ここでは耐熱のゴムべらを利用していますが、使っているゴムベラによっては高温に耐えられない場合がありますので、適切なものを使用してください。

スポンサードリンク

まとめ

マドレーヌとフィナンシェとの違い、語源、由来、作り方について解説いたしました。

1.マドレーヌとフィナンシェとの違いは?
(1) マドレーヌとフィナンシェの語源の由来
① マドレーヌの名前の由来について
・マドレーヌは、フランスのロレーヌ地域、特にコメルシーの町が起源とされている。
・マドレーヌは、フランスの女性名に基づいていると言われている。

② フィナンシェの名前の由来について
・フィナンシェという名前は、フランス語で「金融専門家」や「経済専門家」を意味します。この名前が付けられた背景には、ラヌが金融のプロフェッショナルたちが服を汚さず、効率的に食べることができる形を追求した結果だと言われている。

(2) マドレーヌとフィナンシェの形の違いについて
① マドレーヌの形について
・マドレーヌの代名詞ともいえる「貝殻」の形が特徴。
② フィナンシェの形について
・フィナンシェの特徴は、その独特な平坦な台形の形状である。
・その形と美しい黄金色は、金融関係者に幸運を呼ぶ「金塊」を思わせる。

(3) マドレーヌとフィナンシェの材料の違いについて
① マドレーヌの材料について
・全卵をベースに、砂糖、薄力粉、ベーキングパウダーを加えてふんわりと焼き上げるのが特徴。
フィナンシェの材料について
・卵の白身だけを取り入れ、砂糖や薄力粉、バターといった基本的な成分に、アーモンドプードルを豊富に混ぜ込む。

(4) マドレーヌとフィナンシェの味や食感の違いについて
① マドレーヌの味や食感について
・柔らかく軽い口当たりの良い食感が特徴。
② フィナンシェの味や食感について
・香ばしい香りと、焦げたバターの濃厚な風味が特徴。

2.マドレーヌとフィナンシェの作り方について
(1) マドレーヌの作り方
「マドレーヌの作り方」を参照。

(2) フィナンシェの作り方
「フィナンシェの作り方」を参照。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました