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「ツナ」と「シーチキン」は、基本的には、同じ食材ですが、なぜ、呼び方が違うのでしょうか?「ツナ」と「シーチキン」の違いについて調べましたので徹底解説いたします!!
ツナとシーチキンの違いは?
「ツナ」は、ビンナガマグロやキハダマグロ、カツオなどを油や水で保存した缶詰を示めす一般的な名称です。 「シーチキン」とは、はごろもフーズが所有するツナ缶のブランド名です。 多くの市場シェアを持つ「シーチキン」が一般的なツナと同じものと思われがちですが、他のメーカーのツナ缶を「シーチキン」と呼ぶのは誤りです。
ツナの歴史と語源
ツナの歴史
1903年にアメリカのアルバート・P・ハーフヒルがマグロの油漬け缶詰を発明しました。これはすぐに「海の鶏肉」として評価され、その人気に応えて、1914年にアメリカで「Chickin of the Sea」という名のマグロ缶詰専門の企業が立ち上げられました。日本の多くの水産研究施設で研究が行われていたものの、高水準の製品を提供するまでには至っていませんでした。
ツナの語源
「ツナ」の名前は英語の「tuna」に由来しています。英語で「tuna」は、しばしば「マグロ」として翻訳されることから、カツオのツナを正しいツナとは見なさない考えもああります。しかし、「tuna」はマグロ族全般を指しており、その中にはカツオも含まれています。
シーチキンの歴史と語源
シーチキンの歴史
1929年、静岡県の水産試験場で技師として勤務していた村上芳雄は、日本初の成功を収めたマグロ油漬け缶詰を開発しました。この製品は、焼津水産学校(現在の静岡県立焼津水産高校)での最後の試作段階を経て、「富士丸ブランド」としてアメリカへと輸出されました。この成功を受けて、静岡の水産試験場は国内の缶詰メーカーにこの新製品の提案を行い、最初に取り組んだのは清水食品でした。
1930年、清水食品はアメリカ向けに9,800箱のマグロ油漬け缶詰を輸出しました。この実績に続き、1931年には、はごろもフーズの前身である後藤缶詰がマグロ油漬け缶詰の製造を開始しました。
戦後、後藤缶詰は迅速に輸出中心から国内向けの供給に切り替え、その結果「シーチキン」の名は日本で「マグロ油漬け」を代表する名称として知られるようになりました。多くの人がツナ缶詰を「シーチキン」と称することが一般的になりました。この「シーチキン」ブランドの創始者は、二代目の後藤磯吉氏です。
シーチキンの語源
シーチキン(Sea chicken)という名称は「海の鶏肉」という意味合いを持っています。この名前の語源に関しては、いくつかの理論が存在します。
・その食感が鶏のささみに似ているためというもの。
・ささみのようにタンパク質が豊富であることを指す。
・アメリカのツナ缶ブランド「Chicken of the sea」にヒントを得た。
しかしながら、正確な語源は定かではありません。
まとめ
「ツナ」と「シーチキン」の違いについて説明いたしました。
(1) ツナとシーチキンの違いは?
・ツナ:油や水で保存した缶詰を示めす一般的な名称
・シーチキン:はごろもフーズが所有するツナ缶のブランド名
(2) ツナの歴史と語源
・1903年にアメリカのアルバート・P・ハーフヒルがマグロの油漬け缶詰を発明し、1914年にアメリカで「Chickin of the Sea」という名のマグロ缶詰専門の企業が誕生。
・英語の「tuna」に由来している。
(3) シーチキンの歴史と語源
・1931年には、はごろもフーズの前身である後藤缶詰がマグロ油漬け缶詰の製造を開始し、戦後、輸出中心から国内向けの供給に切り替え、その結果「シーチキン」の名は日本で「マグロ油漬け」を代表する名称として知られるようになった。
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