グラタン
洋食の定番として親しまれる「グラタン」と「ドリア」ですが、一見似ているこれらの料理にはどのような差異があるのでしょうか。この記事では、それぞれの料理が持つ特徴とそれによる区分に焦点を当ててご紹介いたします。「グラタン」と「ドリア」の違いについて調べましたので徹底解説いたします！！
グラタンとドリアの特徴について
グラタンとは？
グラタン
グラタンは、元々は鍋の底にこびりついたこげた部分を意味していました。
この言葉は次第に発展し、さまざまな食材（海の幸、肉、パスタ、野菜など）をクリーミーなホワイトソースで絡め、オーブン皿に移して、パン粉やチーズ粉、バターを振りかけてオーブンでこんがりと焼く調理法やその料理を指すようになりました。
グラタンには、エビグラタン、マカロニグラタン、ポテトグラタンなどがあります。
ドリアとは？
ドリア
ドリアは、バターを利かせたごはんやピラフを土台にし、その上にクリームソースをたっぷりと流し込んだ後、上面を焼き色がつくまでオーブンで焼き上げる料理です。
様々な具材を使用したドリアがあり、例えばシーフードを使ったもの、カレー風味のもの、チキンをトッピングしたものなどが挙げられます。
グラタンとドリアの違いについて
ここでは、グラタンとドリアの違いについて解説いたします。
お米の有無
通常、ライスを含む料理はドリアとして知られており、含まないものはグラタンとされることが多いです。また、ドリアは時に「ライスグラタン」とも称される。つまり、グラタン類の中でライスを主要な具として取り入れたものを指してドリアということができます。
発祥の地の違い
グラタンはフランスの伝統的な料理で、特にドーフィネ地方がその起源とされています。この料理名はフランス語で「スクレーパー」を意味する単語や、「焼き色をつけた表面」という意味を持つ語から派生している。
一方、ドリアは日本が発祥の地とされており、1927年に横浜にあるホテルニューグランドで考案された。この料理は、ホテルの初代シェフが、具合が悪かった海外からのゲストのために作ったものだそうです。ドリアという名称は、16世紀のジェノバ共和国の著名な海軍提督の名前にちなんで名付けられた。
グラタンとドリアの作り方
写真はイメージです
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンの作り方
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンの作り方について解説します。
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンの材料（2人前）
(1) マカロニ：50g
(2) お湯 (ゆで用):1000ml
(3) 塩 (ゆで用)：小さじ2杯
(4) 鶏もも肉：80g
(5) ブロッコリー：80g
(6) 玉ねぎ：1/4個
(7) コーンの水煮：50g
(8) 薄力粉：15g
(9) 牛乳：200ml
(10) コンソメ顆粒：小さじ1杯
(11) 塩こしょう：ひとつまみ
(12) 有塩バター：20g
(13) ピザ用チーズ：60g
(14) パセリ (乾燥)：適量
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンの作り方
準備: ブロッコリーは食べやすい小房に分割しておきます。
手順1: 玉ねぎをスライスし、鶏もも肉は食べやすい大きさに切ります。
手順2: 沸騰した湯に塩を加え、マカロニを袋の指示より1分短めに茹でます。マカロニが茹で上がる直前の2分間、ブロッコリーも加えて一緒に茹でた後、水を切ります。
手順3: フライパンを中火で温め、塩バターを溶かし、スライスした玉ねぎと鶏肉を炒めます。鶏肉が十分に熱を通ったら、薄力粉を振り入れてさらに炒めます。
手順4: 薄力粉が馴染んだら、牛乳を少量ずつ注ぎ入れ、中火で混ぜながら加熱する。缶詰のコーン、茹でたマカロニとブロッコリー、コンソメの顆粒を加えて混ぜ合わせ、ソースにとろみが出たら塩と胡椒で味を整えます。
手順5: 耐熱容器に移し、ピザ用のチーズを上に散らし、オーブントースターでチーズに焦げ目がつくまで約7分焼きます。
手順6: 仕上げにパセリを振りかければ、美味しい料理の出来上がりです。
鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンの作り方のポイント
(1) 使用するトースターの型によって焼成の度合いに違いが生じることがありますので、焼き具合を見て適宜調節してください。
(2) 今回の調理では、1000Wの出力と220℃の温度設定で焼いています。トースターの内部空間が限られており、熱源に食品が近いため、油が滴り落ちたり、はねたりして煙が出たり、火がついたりする可能性があることに留意し、加熱中は常に監視してください。
(3) マカロニの茹で時間はパッケージに記されている指示時間を基準にしてください。
(4) 牛乳は沸騰すると成分が分離しやすくなるため、加熱の際は温度管理に注意してください。
ミートドリアの作り方
今回は、缶入りミートソースを使用する、手軽なミートドリアのレシピをご紹介します。隠し味として振り入れるクミンパウダーが、やさしく香り立ち、食欲を刺激するでしょう。調理が簡単なため、多忙な日の食事作りにも最適です。是非この機会にお試しいただければと思います。
ミートドリアの材料（１人前）
(1) ごはん：200g
(2) 有塩バター：10g
(3) 塩こしょう：少々
(4) 牛豚合びき肉80g
(5) マッシュルーム (水煮)50g
(6) ミートソース1/2缶
(7) [A] クミンパウダー：小さじ1杯
(8) [A] 黒こしょう少々
(9) ピザ用チーズ50g
(10) トッピング
①パセリ (乾燥)：適量
ミートドリアの作り方
準備: オーブンを予め加熱しておきます。
手順1: フライパンに缶詰のミートソース、合挽き肉、マッシュルームを入れ、中火で炒め合わせます。合挽き肉が十分に熱を通ったら、指定の調味料[A]を加え、火を止めます。
手順2: ご飯に有塩バターと適量の塩胡椒を入れた耐熱皿でよく混ぜ合わせます。
手順3: その上に均一に1の具材を敷き詰めます。
手順4: ピザチーズを上に散布し、250℃に予熱したオーブンで13から14分焼きます。
手順5: ピザチーズがきれいに色づいたら、仕上げにパセリを振りかければ、ご自宅で簡単に作れるミートドリアの出来上がりです。
ミートドリアの作り方のポイント
(1) オーブンを使用する前には、予め温めておくことが大切です。
(2) 予熱機能が設定されていないオーブンにおいては、目的の温度に設定してから10分間予熱し、その後で料理を始めてください。
(3) お持ちのオーブンのタイプや使用している年数によっては、加熱の強さに違いが出る可能性がありますので、焼き時間はあくまで参考として、適宜調節をしてください。
(4) もし表面が早く焦げてしまうようであれば、アルミホイルを使って覆ってください。
まとめ
「グラタン」と「ドリア」の違いについて解説いたしました。
１．グラタンとドリアの特徴について
(1) グラタンとは？
① さまざまな食材をクリーミーなホワイトソースで絡め、オーブン皿に移して、パン粉やチーズ粉、バターを振りかけてオーブンでこんがりと焼く料理をいう。
(2) ドリアとは？
バターを利かせたごはんやピラフを土台にし、その上にクリームソースをたっぷりと流し込んだ後、上面を焼き色がつくまでオーブンで焼き上げる料理をいう。
２．グラタンとドリアの違いについて
(1) お米の有無
① 通常、お米を使う料理をドリアといい、お米を使わない料理をグラタンという。
(2) 発祥地の違い
① グラタンはフランスの伝統的な料理で、特にドーフィネ地方がその起源とされている。
② ドリアは日本が発祥の地とされており、1927年に横浜にあるホテルニューグランドで考案された。
３．グラタンとドリアの作り方
(1) 鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンの作り方
「鶏肉とブロッコリーのマカロニグラタンの作り方」参照
(2) ミートドリアの作り方
「ミートドリアの作り方」参照
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