写真はイメージです。
多くの魚が流れる水に適応した細長い体形をしている中で、ヒラメやカレイのように平たく広がった姿は一際目を引きます。ヒラメとカレイは見た目が酷似しているため、区別が難しいことで知られていますが、実際には、それぞれの種に独特の生態的特徴や風味が存在します。
ヒラメとカレイの違いについて調べましたので徹底解説いたします!!
ヒラメとカレイの特徴について
ここでは、ヒラメとカレイの特徴について解説いたします。
ヒラメとは?
ヒラメ
硬骨魚類の中には、カレイ目に属するヒラメ科やコゲヒラメ科の種が含まれ、これらは、ヒラメと総称されることもあります。これに対し、特定の種であるヒラメ(学名:Paralichthys olivaceus)は、カレイ類と比べて種類が相対的に少ないです。
体長は多様で、最小は5cm程度から最大で80cmにもなり、中には10kgの体重に達する大型のものもいます。
生態範囲は広く、赤道周辺の温暖な海域から熱帯地方まで見られ、特に熱帯地域の沿岸部に多く見られます。浅瀬から水深1000mの深海域に至るまで生息し、沿岸の潮溜まりを含む多岐にわたる環境に適応しています。
カレイとは異なり、ヒラメは、砂に潜みながら獲物を待ち伏せ、接近する獲物に対して迅速に体を使って捕食するという独特の行動を見せます。
成長速度が早く、海底でじっとしている時間が長いため、比較的少ない酸素で済むという特性があり、これが陸上での養殖に適している一因となっています。
カレイとは?
カレイ
カレイ目にはカレイ科、カワガレイ科、ベロガレイ科などが含まれ、これらを合わせてカレイ類と呼ぶことがあります。
これらカレイ類の中でもサイズは種により異なり、最も大きな種の一つであるオヒョウは2メートルを超え、200キログラム以上の重さになることもあります。
カレイ科の種は特に寒冷地に豊富であり、一方でカワガレイ科やベロガレイ科は温暖な気候の地域で見られます。全世界で約110種が存在し、そのうち日本近海では約40種が確認されています。
これらの魚は、岸辺の浅瀬から深海のエリアまで様々な環境に適応し、中には淡水域に遡上する種もいます。
カレイの成長速度は比較的遅いため養殖は一般的ではありませんが、卵から稚魚を育てて自然環境に放つ方法が実践されています。
ヒラメとカレイの見分け方は?
ここでは、ヒラメとカレイの見分け方について解説致します。
あなたは、「左ヒラメに右カレイ」という言葉は、ご存じでしょうか?、ヒラメとカレイの見分け方に関する一般的な法則です。普通は、魚を腹側が手前になるように置いた時、ヒラメの顔は左側に、カレイの顔は右側に位置することで識別されますが、例外も存在しますので、カレイでも左側に顔がある種もいます。
ヒラメの外観
カレイの外観
さらに、ヒラメとカレイを区別する別の方法は、その口の形状を確認することです。ヒラメは他の魚を捕食する傾向にあるため、より大きくて尖った歯が特徴です。それに対して、カレイが主に食べる小さな甲殻類や海底の虫などは、それほど強力な顎や大きな口を必要としないため、比較的小さな口を持っています。
ヒラメとカレイの違い
ヒラメの刺身
ここでは、ヒラメとカレイの違いについて解説いたします。
ヒラメとカレイの違い1:味の違い
ヒラメとカレイの違いの1つめは、味の違いです。
カレイ目に分類されるヒラメとカレイは、漁獲量が豊富な魚種の一つです。ヒラメは一般的に「鮃」という字で表され、その平坦な体形が特徴的です。一方、カレイは「鰈」と表記され、こちらも平たい体形が特徴ですが、漢字の構造が異なります。
日本の海では、これらの種の多様性が確認され、十数種が漁獲されています。ヒラメは、イワシなどの魚類を主に食べるため、肉質が締まっていて、鮮やかな味が特徴です。新鮮な状態で刺身や寿司ネタとしてよく使用されます。
カレイは異なり、主に海底の小さな生物を食べるため、身が柔らかく脂肪分も豊富です。このため、煮物やフライ料理など加熱調理に適しています。
ヒラメとカレイの違い2:値段の違い
ヒラメとカレイの違いの2つめは、値段の違いです。
市場におけるヒラメとカレイの値段を比較すると、ヒラメのほうが通常は高価に設定されていることが多いです。この価格の差は、ヒラメが豪華な料理のイメージを持ち、カレイはもっと身近な食材とされる傾向にあるからです。
この価格差は、漁獲量の違いからも説明されます。例えば、2019年の国内の漁獲統計によると、ヒラメの漁獲量は、6,920トンである一方で、カレイの漁獲量は、41,356トンと、ヒラメの約6倍近くに上ります。この大きな漁獲量のギャップが価格にも反映されているのです。
まとめ
ヒラメとカレイの違いについて説いたしました。
1.ヒラメとカレイの特徴について
(1) ヒラメとは?
① カレイ目に属するヒラメ科やコゲヒラメ科の種が含まれ、これらは、ヒラメと総称されることもある。
②
(2) カレイとは?
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