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赤ちゃんの寝かしつけに苦戦するパパやママが続出!!
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育児において特に難易度が高いとされる「寝かしつけ」は、親にとって大きな挑戦です。眠りにつくまでの時間が短い赤ちゃんもいれば、何時間も眠れずにいる赤ちゃんもいます。
寝かしつけに手間がかかると、親が計画していた家事や夫婦でのリラックスタイムも犠牲になりがちです。その結果、「さっさと寝てほしい」と焦燥感を覚えることもあるかもしれません。
赤ちゃんの睡眠時間には個人差があり、一概には言えません。全ての関係者がストレスなく対応できる睡眠導入の方法を見つけることが大切です。
赤ちゃんの月齢や年齢に応じた必要な睡眠時間について学ぶ
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まず、成長過程にある人間にとって、睡眠は極めて重要です。特に急速に成長している赤ちゃん期には、親の手厚いサポートによって適切な睡眠を確保することが大切です。
はじめに、赤ちゃんの月齢や年齢に適した睡眠時間の目安を覚えておくことが推奨されます。
生後1ヶ月まで
生後1ヶ月の赤ちゃんは、一日のほとんどを眠ることで過ごし、一般的には約16時間の睡眠が必要とされます。この期間、1~3時間の睡眠の後、約45分間起きるというサイクルを繰り返します。
生後2ヶ月~1歳
生後2ヶ月から1歳にかけては、依然として長時間の睡眠が要求され、14~15時間が目安です。この時期は、朝と昼に2回の昼寝が推奨されます。
この時期の赤ちゃんは、睡眠パターンに大きな差が見られ、数時間ごとに起きる子もいれば、一度に8時間ほど眠る子もいます。3ヶ月頃からは夜泣きが始まることも多く、親は対応に苦慮することもあります。
1歳~3歳
1歳を超えて3歳になると、活動的になりつつも、より長い連続睡眠が可能になる子が増えます。この年齢での理想的な総睡眠時間は約12~13時間で、夜間に約10時間、昼寝で2時間程度を目安にします。保育園などでは、年齢に応じて昼寝の習慣が変わり、3歳児クラスでは昼寝時間が設けられないこともあります。
寝かしつけを行わないと、赤ちゃんはどうなるのか?
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赤ちゃんが親の期待通りに振る舞うことは稀です。どれだけ努力しても、眠ってくれない場合もあるでしょう。 そのような状況で、「放っておくべきか?」と迷う方も多いです。
「空腹」「オムツ交換」といった不快要因を解消し、落ち着ける環境を提供すれば、赤ちゃんを一定時間放っておくことも選択肢になります。 しかし、赤ちゃんの安全を考慮して、常に近くにいるか、ベビーモニターで状況を確認することが推奨されます。
海外には「寝かしつけ」の概念がない場合も少なくありません。特に、生後6ヶ月を超えたら、別室で寝かせる習慣がある家庭も多いと聞きます。泣いても放置し、自分で寝る習慣を身につけさせる方法です。
しかし、日本のように集合住宅や隣家との距離が近い住環境では、実践が難しいかもしれません。赤ちゃんの泣き声は避けられないものの、深夜の騒音で近隣に迷惑をかけたくないと考える親御さんには向かない方法と言えます。
赤ちゃんを効果的に寝かしつけるコツとは?
赤ちゃんがすんなり眠るかどうかは、彼らの持つ自然な眠りへの能力に左右されます。 どれだけ親が努力しても、なかなか寝付きが悪い赤ちゃんもいて、寝かしつけには時間がかかることもありますし、すぐに目が覚めることもあります。
では、赤ちゃんが自然に眠りにつくのをサポートするための寝かしつけのアドバイスをいくつかご紹介します。
寝かしつけの習慣を確立する
効果的な寝かしつけのためには、日々の習慣を確立させることが大切です。定期的なルーティンを設けることで、赤ちゃんは「次は眠る時間だ」と身体が自然と準備を始めます。
例えば、夜の授乳後に絵本を読み、その後に寝室に移動するなど、一連の行動パターンとそれを行う時間を決めることが推奨されます。
朝の起床時間と夜の就寝時間を一定にすることで、赤ちゃんの体内時計が整い、自然と眠りやすい状態になります。
昼夜の着替えを区別する
生活のリズムを整えるためには、着替えの習慣も重要です。特に睡眠時は、パジャマと日中の服とを明確に区別することが効果的です。
赤ちゃんが着替える際は、身体が動きやすくなり、親子のコミュニケーションも増え、これが寝る前のサインとして認識されやすくなります。
お風呂後は特に、夜の就寝に向けてパジャマに着替えることで、眠りへの移行をスムーズにします。
質の高い睡眠へ導く食生活
離乳食後期から完了期にかけての赤ちゃんには、眠りにつきやすくする食生活が推奨されます。
「安眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンの分泌を促す食材としては、バナナやケール、トウモロコシ、キャベツ、お米、チェリーなどがあります。これらを夕食に取り入れることがおすすめです。
知育玩具を活用した脳を使う遊び
体を動かすのが難しい小さな赤ちゃんには、脳を活用した遊びが睡眠への良い導入になります。知育玩具を使うことで、脳を活性化させ、自然と体が休息を求めるようになります。
また、指を使う遊びや、五感を刺激する活動も、赤ちゃんが心地よい疲労感を感じてぐっすりと眠るのを助けます。
赤ちゃんを寝かしつける注意点
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赤ちゃんを寝かしつける際に、パパやママが知らず知らずのうちに行ってしまう、入眠を難しくするような行動があります。
これから、多くのパパやママが陥りがちな寝かしつけでの注意点を挙げていきます。ご自身の対応を見直す良い機会にしてみてください。
日中の睡眠を削る
昼間の長い昼寝や、夕方にうたた寝した赤ちゃんを夜寝られなくなるからと起こすことがありますよね。しかし、これは避けた方が良い対応です。
赤ちゃんが眠るときは、その睡眠が必要であるためです。適切な睡眠をとらせないと、逆に感情が不安定になりやすく、夜の寝かしつけがさらに難しくなります。特に夕方の睡眠を強引に抑えると、余計に不機嫌になりがちです。
昼寝のコントロールには、眠り始めを早めにする、夕方のうたた寝は30分程度に留めるなどの工夫が有効です。
頻繁に布団をかけ直す
布団をかけられるのを嫌がる赤ちゃんもいます。何度も布団をかけ直したり、蹴飛ばされないようにしてしまうと、赤ちゃんはなかなか落ち着いて眠れません。
寒さが心配な場合は、室温を調整するか、最初から厚着させておくことで解決できます。深夜、安心して眠っていることを確認してから、静かに布団をかけてあげましょう。
動画での寝かしつけ
寝かしつけ用の動画も便利ですが、誤った使い方をすると逆効果になることがあります。スマートフォンやタブレットの明るい光は、赤ちゃんを興奮させてしまう可能性があります。
寝かしつけ時には、デバイスの明るさを最低限にし、ブルーライトをカットする設定やフィルムを使用することがおすすめです。
ナイトライトの使用
ナイトライトや豆電球を使用しているご家庭も多いですが、これが入眠を妨げてしまうことも。赤ちゃんは「眠る=目を閉じる」という関連付けがまだできていないため、部屋の明るさに敏感に反応してしまいます。
可能であれば、部屋を完全に暗くして眠らせることで、赤ちゃんが自然に眠りにつきやすくなります。ナイトライトは、赤ちゃんがすでに深く眠ってから使用すると良いでしょう。
寝かしつけの方法おすすめ7選
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寝かしつけのコツと注意点を押さえた上で、実際に経験者であるパパやママたちが試して効果を見た寝かしつけのテクニックを紹介しましょう。
「絶対に効く」と保証された方法はありませんが、あなたやお子様に最適な方法が見つかる可能性があります。
寝かしつける方法1:おくるみ
赤ちゃんが自然と手足を伸ばすモロー反射は、見ているパパやママにとって愛らしい瞬間ですが、この反射によって思わず驚いてしまい眠りから覚めることがしばしばあります。 特に、寝入りばなにモロー反射が現れると、一度目を覚ました赤ちゃんが再び寝るまでに時間がかかることがあります。
赤ちゃんをしっかりとおくるみで包むことで、モロー反射による突然の目覚めを減らし、寝かしつけをスムーズにする効果があるようです。 手足を軽く曲げた姿勢を保つことで、赤ちゃんは母親のお腹の中で過ごしていた時のような安心感を感じ、寝入りが良くなるとも言われています。
寝かしつける方法2:レジ袋の音を聞かせる
レジ袋を持つときに生じるカシャカシャという音が、胎内の音に類似しているとされています。 このため、カシャカシャという音を聞くことで安心感を覚え、寝入りが良くなる赤ちゃんもいるようです。
寝かしつける方法3:音楽を聞かせる
音楽を使って寝かしつけをするパパやママがいらっしゃいます。音楽が流れることで、赤ちゃんは眠気を感じやすくなり、スムーズに眠りにつけるそうです。 特に、クラシック音楽やオルゴールの曲、ヒーリングミュージックのように穏やかで心地の良い音楽が推奨されています。
寝かしつける方法4:日中たくさん活動させる
良質な睡眠を得るためには、適切な疲労感が不可欠です。赤ちゃんがより活発になる時期には、日中にしっかり体を使う遊びをさせてあげることが大切です。 これは体の成長にも良い影響を与えますので、ベビースイミングやベビーヨガのように、親子で楽しめる活動を取り入れることを推奨します。
寝かしつける方法5:夜間断乳する
生後6ヶ月未満の赤ちゃんは、栄養と水分を母乳やミルクで補給します。この時期は、概ね3時間おきに授乳が推奨されています。しかし、生後6ヶ月を過ぎて離乳食が始まると、白湯などを含む外部からの水分補給が可能になり、夜間の授乳を控えることが適切とされる場合もあります。
夜に何度も目覚めてしまう赤ちゃんには、夜間断乳を試すことで、連続してより長く眠るようになるかもしれません。夜間断乳の適応期間中は、母親がそばにいると赤ちゃんが授乳を欲しがることがあるため、この期間は父親が寝かしつけを行うなど、家族全員で協力して対応することが望ましいです。
寝かしつける方法6:眠くなるツボをマッサージする
体の特定の部位、例えば耳の後ろ、手首、足の裏などに位置するリラックス効果があるとされるツボを軽くマッサージする手法も親しまれています。赤ちゃんを横に寝かせ、穏やかにマッサージを施すことで、触れ合いによる安堵感を与え、赤ちゃんの睡眠を促します。
ただ、成人向けの強い圧を使ったツボ押しは避け、赤ちゃんに対しては、軽くなでる程度の優しいタッチで行うのが適切です。
寝かしつける方法7:親が寝たふりをする
寝かしつけの際に、親自身が眠っているフリをする手法を採用している家庭もあるようです。目を閉じて、やや大げさに寝息をつくことがコツです。
この方法では、赤ちゃんが周りに刺激を受けずに、「面白くないな」と感じる間に眠りに落ちることが期待されます。ただ、このやり方で、時には親御さん自身が実際に眠ってしまうケースもあるようです。
まとめ
赤ちゃんを寝かせる際のポイントや気を付けるべきこと、具体的な対策や便利なアイテムについてお伝えしてきました。対応策は家庭や赤ちゃんの状態によって様々なため、一概には言えません。 「どうしても眠ってくれない」「睡眠不足が辛い」と感じている保護者の方々もいらっしゃるかもしれません。
そのような状況の際は、他の家庭で試されている手法を参考にするか、助産師のような専門家に相談することを推奨します。
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