秋の魚と言えば、やっはりサンマです。サンマの塩焼きを大根おろしと一緒に食べるのは格別ですよね。これからサンマ漁のシーズンが到来します。しかし、今年もサンマ漁は不漁で、サンマの値段が高騰すると言われています。日本の食卓には欠かせないサンマが高騰するのは、私たちにとって嬉しいことではありません。なぜ、サンマが獲れなくなったのでしょうか?サンマの不漁の原因は、以下の3つが考えられると言われています。

・サンマの資源量の減少

・サンマの回遊ルート

・外国船の漁獲

サンマの資源量の減少

日本の研究機関である水産庁 水産研究・教育機構が、毎年6月~7月にサンマの資源調査を行っています。調査海域を1区、2区、3区の3海域に分けて行っています。

1区:東経143度~東経162度
日本周辺および公海域の漁場が形成される海域

2区:東経162度~西経177度
当年内に日本周辺漁場に来遊するサンマが分布すると想定される海域

3区:西経177度~西経165度
0歳魚が中心に分布する海域で主に翌年以降に日本周辺漁場に来遊されると想定される海域

図1 海区別のサンマの資源量
(転載元:水産庁 水産研究・教育機構)

上記の表は、2003年から2018年までの区間別の資源量を示した表です。日本の漁場を通る可能性があるのは1区と2区のサンマですが、サンマの資源量は、減少し続けています。なぜ、サンマの資源量が減少しているのかは、原因が不明であるとのことです。

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サンマの回遊ルート

図2 サンマの回遊ルート
(転載元:水産庁 水産研究・教育機構)

上記の図は、サンマの回遊ルートを示した図です。水色の部分は、日本の漁場で、ピンクの部分は外国船の漁場です。日本周辺の水温が低い時には、サンマは、水色の矢印を回遊します。また、日本周辺の水温が高い時には、サンマは、赤色の矢印を回遊します。近年の温暖化の影響により、日本周辺の水温が上がり、低い水温を回遊するサンマは水温の低い外国船の漁場を回遊しているため、日本周辺の漁場での数が減っています。

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外国船の漁獲

サンマの資源量と各国の漁獲量
(転載元:NHK解説委員室)

よく、メディアで、サンマの漁獲量が減ったのは「中国と台湾の乱獲が原因である」と言われることがありますが、サンマの資源量に対する中国と台湾のサンマの漁獲量は、日本と同じレベルであり、乱獲しているというものではありません。もしも、中国と台湾の漁獲量が乱獲と言うのであれば、日本の漁獲量も乱獲にあたります。外国船の漁獲が、日本のサンマの不漁の原因とは考えられません。

サンマとは、どんな魚なのか?

日本では、秋刀魚(サンマ)は、秋の味覚を代表する魚ということは知られていますが、サンマがどのような魚なのかは、あまり知られていないため、サンマについて説明したいと思います。

サンマ

サンマは、ダツ目ーダツ上科ーサンマ科ーサンマ属に分類されます。

生物的特徴

・体は細長く、上下顎はくちばし状で下顎は上顎より突出した形状になっています。

・背鰭の後方に、6個程度、尻鰭の後方に7個程度の小離鰭(しょうりき)があります。

・体の背部は、黒青色で、腹部は銀色です。

・腸が無い為、摂取したエサは、20~30分で消化され排出されます。

分布

サンマは、北太平洋に広く分布し、日本海を含む日本近海からアメリカ大陸沿岸のアラスカおよびメキシコまでの海域に分布します。

生態

・寿命は、1年~2年程度であり、2年で35cmくらいに成長します。28cm未満のものは、0歳魚とされています。

・成魚は、海洋の表層近く(10m~15m)を大群を作って泳ぎます。

・動物性プランクトン、甲殻類、小魚・魚の卵を捕食します。

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まとめ

サンマが不漁の3つの原因についてお話ししました。サンマの不漁の原因は、「サンマ資源の減少」と「温暖化」です。「外国船の漁獲」は、サンマの不漁の原因とは考えられません。温暖化により日本の漁場にサンマが回遊してこないのであれば、日本も外国船の漁場でサンマ漁を行う必要があるかもしれません。その為には、サンマ漁を行っている中国、台湾、ロシア、韓国、バヌアツと時間をかけて協議していく必要があります。